社員紹介

世界一のシェアを獲るなら、常に世界一の技術を持つ。「世界中、どこも復旧したことがない」それなら、自分たちが復旧するしかない。技術は進歩するもの。絶対に諦めない。データ復旧事業 (デジタルデータリカバリー) エンジニアチーム 技術研究開発・教育責任者 徐 国哲 デジタルデータを取り巻く技術は、常に進歩している。世界中の天才達が、本気で先に進もうとしているからだ。では、データ復旧はどうか。ここには、彼らが最初から「諦めている」技術が詰め込まれている。データは、記録であり、記憶であり、思い出だ。だから、失われたデータは絶対に全てのデータを復旧しなくてはいけない。

進歩する技術に追いつけなければ、世界一はおろか、日本一でもいられない。

「日本一」という実績を持って、もう何年も経つ。最初に日本一の称号を得てから、エンジニアとしてその実績の上に胡坐をかいたことはない。 むしろ、危機感ばかりだ。メディアに目を向ければ、大手メーカーが新しい技術を開発したり、新しいサーバを発売する情報が目につく。作る側が技術を向上させているのであれば、我々復旧業者も技術向上しなければ、すぐに復旧率は下がってしまう。 なぜ作る側が技術を向上させているのか、を、考えてみれば、その答えはとても簡単に出てくる。「ユーザーがデータ障害の脅威に遭わない為」。データは、記録であり、記憶であり、時に思い出だ。だから、絶対に喪失したくない。 その希望に応えるため、作る側はよりそのリスクを抑えるため、さらにユーザビリティを高くするために、新しい技術を開発している。

データ復旧は、メーカーの技術を追いかけることしかできない。先回りはできないものだ。だからこそ、新しい技術が開発されれば、私たちも新しいデータ復旧技術を開発しなくてはいけない。どんなに万全を期していても、突然データ障害は発生する。 仕方のない事でもある。なぜなら、多くの人が意識せず使用している「HDD(ハードディスクドライブ)」は、消耗品だから。いつか壊れるものだから。おおよその寿命があっても、何かの拍子に寿命前に壊れる事もある。だから、私たちのようなデータ復旧業者が必要なのだ。 お客様の期待に応え続けなければ、世界一を獲るどころか、日本一でもいられなくなる。だから、私たちは技術研究・開発を止めたりはしない。

業界内で「無理だ」と思われていても、絶対に諦めない。

データ復旧業界で「絶対に復旧できない」といわれている障害が2つある。1つは「ゼロフィル」と呼ばれる、ハードディスク内に書かれている1と0の情報を全て0に書き換えてしまうもの。データの完全消去として使用されるものだ。 そしてもう1つが「スクラッチ」これは、HDD内のプラッタと呼ばれる円盤に傷がついてしまい、データが取れなくなってしまう障害。傷が入っている部分のデータが取り出せないのは想像に易いと思うが、問題はその周りのデータも取り出せないという点だ。 技術的な話になるが、HDD内のデータはプラッタに保存されており、そのプラッタに情報の読み書きを行うのが「磁気ヘッド」と呼ばれる部品だ。レコードを想像してもらうと、イメージは近い。ただし磁気ヘッドはプラッタに触れない。 1秒辺り5000回以上回転するプラッタに発生する浮力を利用して、ほんの数ナノメートル浮いた状態で情報の読み書きを行うのだ。


このような緻密な設計が施されているHDDだからこそ、プラッタの傷は厄介で、傷がついている部分は他の平面とは違う風が生まれ、磁気ヘッドが落ちてしまう。更に傷をつけたり、すでにある傷を広げてしまうのだ。時には削れたプラッタが山を作り、磁気ヘッドを弾いてしまうこともある。 だから、スクラッチが発生したHDDは復旧できないと言われている。しかし、私たちは諦めない。4年前からこのスクラッチのデータ復旧技術開発に取り組みはじめ、見事その技術を開発した。既に特許も取得している。「諦めない」から出来たのだ。

「DDRなら大丈夫」そう言っていただけるように。

月間で2つは新しい技術を開発できるようにしている。もちろん、社内でのみの研究には限度がある為、研究している技術と近い技術を持つ研究機関や大学と共同で開発を進めている。 先方にこちらの詰まっている点について疑問を投げかけ、先方からその返答を得る形で情報を整理・収集し、揃えた情報をもとに社内で障害の再現を行って、テストする。共同開発相手は国内に留まらない。 アジア諸国はもちろん、欧米にも脚を伸ばす。大変な事も勿論あるけれど、それよりもいつも強い使命感が私の胸にある。「絶対に復旧させなくてはいけない」。これは、日本一のデータ復旧業者としての、プライドだ。

常に信じている事がある。「想像できる事は、実現できること」。世界一は実現できるし、全ての機器を復旧する事もできる筈だ。あとは、私たちの努力が追いつくか否か。教育も急務だ。 自分だけが復旧できても、世界への貢献は微々たるものとなってしまう。自分たちのようなSランクと呼ばれる技術者を多く育てなければ、世界中の機器を、短いリードタイムで復旧する事はできない。考えれば考えるほど、やる事は沢山ある。 でも不思議と、憂鬱にはならない。むしろ、高揚すら感じている。おそらく、世界一が射程距離に入ったからだろう。まだまだ道のりは長い。けれど、ゴールが見えている。あとは、どれだけのスピードでその道を歩めるかだ。 今はそのために、任された領域の仕事で、期待以上の成果を出せるよう努力していく。